世界

2005年7月8日
どこからの視点で考えればいいんだ。
事件が起きた。
人の命を奪う人。
奪われた人。
その家族。
それについて意見する人。
同じやり方で戦いを誓う権力者。
立ち尽くす子供。
何かに縋らずには居られず自爆テロを起こす女たち。

何もできないでただ悲惨な状況をみつめるだけのあたしは、何を思えばいいんだろう。
いろんな戦いがあったから今の社会が成り立っているところも考えられるけど、その背景には沢山の命が失われ、沢山の心の病に苦しむ人が居た。
残された老人や、使われる女や、捨てられた子供や、一人一人の命が一人一人違うことが起きて、一人一人いろんな想いをしてる。
同じ人なんて居らず、誰一人と私は違くて、けど想像して思ってみるんだ。
辛い痛み。
悲しみ。
それによってどんな行動を起こすか。
想像してみるんだ。

あたしにできることはなんだ。

あたしは今だってこうして、守る大切なものも見つからないままのんきに時間を生きている。
その間に、死にたくて悩んでる人や、自分のせいじゃないのに痛くて苦しんでる人や、何かを起こそうと企む人や、生きるのにただ必死に生活に追われる人や、大きな責任の為自分の考えを全うし貫こうとする人や、もう一人一人いろいろ居るわけだよ。

あたしはその中であたしが行きたいところに行き、選んでひとつひとつ欲求を満たし生きている。
ただそれだけ。
何かを大きく変えたいとか、何か守るものをみつけたいとか、とにかく自分自身に希望が持てずに、ただそれをすればあたしは少し満たされるかもしれないというだけで動く。

人の命を奪うなんてもちろんのこと、人の生活を変えるだとか何か他人に入り込むようなことはできないよ。
かといって一人で考え続けていても何もならず、結局どこから見て考えるべきかも、何をみつめてどう思えばいいかもわからず、今気持ち悪い思いなんだ。
ただ起きてしまったことは悲しいと思う。
それぞれいろんな思いがあるにせよ、殺生はいかんのよ。
他人に迷惑をかけるとかそれ以前に。
命をかけるとかそんなの、もっと違った形で努力してからにして。
それ以前に自分以外の命や、それぞれ生きているということを考えてくれ。
人の思いはいつだって漫画の吹き出しが溢れるように、たくさん溢れてみえるんだよ。 
それを他人が抹消していいことはない。

実行に出る前に沢山いろんなこと想像して、みんな動けなくなってしまえばいい。
どんな行動も人の迷惑に感じ、誰とも関わることをしなければ。
人を思い遣り過ぎて、どんな言葉も槍のように思えて、みんな話さなくなればいい。
理解しなくても想像だけして想い合えばいい。
誰も関わらずみんな一人になったらこの世は廃るんだ。
草木も伸びずきっと枯れるんだ。
雨が降り続け川が溢れ、海にみんな流れて消えるんだ。
はたまた何の術もなくなった人間は、太陽に照らされ溶けるんだ。
地球にも還らず消えるんだ。
宇宙にも戻れず何も残らず、消えるんだ。
もうそれでいい。
悲しみも苦しみも痛みも、感情とか心とか魂さえも関係なくなるんだ。
無になったらいい。

もういい。

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