眠る前。

2005年6月9日
あたしはまだ夢を見ているんだよ。現実的でない自分。
栄光を手にした自分。
名声を手にした自分。
人前で自己表現を、これでもかと悦に入るほどやっている自分。
なんでもよかった。
近づけるものなら何でも。
夢見る自分になれるのなら、なんでもよかった。
流れ星に祈る空想した。
横に誰も居なくていい。
夢見た自分になりたかった。
人の尊敬や憧れの存在になりたかった。
だけどなれない。
弱い臆病なままじゃ。
人ととの別れも自分の死さえも、恐れぬ心でいい。
柔らかい感情を抜いてでも、恐れない自信が無くならないというものを与えて欲しい。



あたしはいつ輝いているんだ。
俳優は、演技をして人に何か新しい気持ちを吹き込みステキで輝いている。
ミュージシャンは、作り出した音を人と聞かせて空気を振動させ輝いている。
みんな感動させている。
仕事をしている時、輝いているんだ。
輝いて見えるんだ。

あたしは輝いている時があるのか。
誇れる仕事もなく、自信につながる才能もなく、輝いている時がないんだ。
だから人の心も動かせない。
誰の目にも止まらない。
誰も目にも移らない。
他人の心に入り込めることがないんだ。
だから誰もあたしを想うこともない。
あたしが考える未来は壮大でなく、小さな自分しか見つめられないままコミュニケーションなんて関係なく、一人ひっそりと何も残さず息を途絶える。
それしか見えないから。
見つけられないから。
自分で閉ざした心は誰にも見えやしないから、誰かが拾ってくれるわけもないんだ。

同じ時代を生きてきたのに、みんなが大人に見えるのはなんでだろう。
自分に自信がないからか。
おなかが空く欲求さえ、くだらないことに思えるよ。
誰かと話したいという欲求さえ、くだらないことに思えるよ。
自分の欲求が判断し辛くなっているんだ。
どこまでしていいか、はたまたどこまでしなくてもいいか。
いらないものを考え過ぎているよ。
目の前の傷つく気持ちとか。見えない他人の心を深く考えることとか、面倒と考える前に切り捨てているよ。
それに繋がりそうなことは突っ込まないようにして。

想像力が消えちゃうよ。
他人の仕事のグチとかどこまで想像して口を出せば相手にとっていいとか、わからなくなって聞くことができないよ。
そういった話に繋がらないように一定の距離を保つんだ。
近づき過ぎたら、誤解したり嫉妬したり傷ついたりが増えちゃうから。
あたしはそういった、心を育てるという行為から逃げた。
鍵をかけて安心した。
鳴ってる電話の向こう側も想像しないフリをした。

いらないんだよ。
新しい心も新しい存在も。
どこに行っても、過去に戻ったとしても、自分を受け入れてもらえるか不安だ。

変だと言われ過ぎて、自分自身さえ斜めに見てるんだ。
変なあたしは誰もわかろうとしてくれない。
認めてなんてもらえない。
自分さえどこを愛せばいいのか分からないのに、他人が愛せるわけがない。

太陽のオレンジ、太陽のオレンジ、太陽のオレンジに、燃やされてしまえばいいのに。
自分が胎児だった前の記憶はどうしたって出てこなかった。
知ってはいけないことなのだろうか。
違う物体だったのだから当たり前か。
もしかしたら心のない生き物だったのかもしれないしね。
それだったら思い出そうとしても無理な話だ。
でも人間でありたいと思っている。
短くしてなくした命な気がする。
だからその分今のあたしは、たくさん考えて長く生きて何か残していきたいと思う。
あたしに流れるこのいろんな人が入った血を思うと、戻ってくる気持ちがいとおしくなる。
いつかは死ぬ。
時間が過ぎゆくから切なくなる。
削られる時間と命があって、そこで今一瞬を生きてる。
一人であっても。

大切に思えてくる。
縁あってここに生まれたあたしという命。
だったら感じられることめいいっぱい感じて、残せるものはすべて残して繋ぎたい。
いろんな人が繋がってあたしに流れる血を、大切に感じたい。
感謝し、あたしも何かに繋げたい。
未来を担いたい。
そう思う。
思うんだけど、まず何をすればいいの?

みんな離れていく。
求めたものは消えていく。
人の気持ちは簡単に去っていく。
あたしは怖い。
自分だってそうだから、それが怖いんだよ。
信じたって誓ったって忘れる。
いつかは忘れ自分自身も消え、何を見ていけばいいんだろう。
行動をどうしたら、願いに繋がるんだろう。

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