キシキシキシム

とあるニュースでのショックが隠しきれない。

私は彼女そのもの、彼女の生活から滲み出ると読み取れる詩が好きだった。
パワフルな声。
最近のステキな笑顔は本当に幸せそうで、見るのも眩しかった。
幸せを感じ取れる詩。その中に含まれる複雑な切なさなどの想いも、すべて包んで歌にする彼女が好きだった。

あたしには何もできない。


あたしは自分のことに浮かれ、そういった悲しみの状況がいつだってあることをふと忘れていた。
浮かれるのもいいけど、考える事も忘れちゃいけないわ。
見えない地球の裏側も、想像する時間を忘れたくないわ。

来週の金曜日、あたしはどんな日になるのでしょう。
今はまだ、全く予想もつかず、あたしは目の前の現実を過ごすのみだ。

幸せだってあるけど、そこには誰にだってかなしみが訪れる日が来るって、わかっていながら幸せを求める日々。
楽しい事を探す日々。
つらい事なんてわざわざ探して入らないでしょ。
だって必ず訪れるものだから。
楽しいこと、幸せなこと、その気持ちを知るために人に出会って、それでかなしみが増えても、幸せだった分、文句も言えないのかな。

どうしてこういう風にできているかなんて、考えたって意味はないけど。

自分が生み出したものを失うのは、どれほどのものなのか。
あたしには計り知れない痛み。
起こってほしくない現実。

現実って痛い。
けど、生きていて切ない。

けど、幸せを感じれる。
けど、悲しみも感じれる。

なんだかくらくらする。
昨日のはしゃいだ体が、軋んでところどころ悲鳴をあげている。
胃がなんだかキシキシするよ。

あたしは耳を働かせて、他人の意見に流されないように、自分の感性を突き進む。

感情を時にはむき出してもいいでしょ。
あたしは意味も無く隠しすぎだ。

好きな人達には幸せに生きてほしいって思ってるけど、よく考えたら誰だって悲しみを持ち合わせているんだよな。
孤独を持ち合わせているんだよな。
あたしには踏み込めない領域をもっていて、理解不可能な考えや状況を知っているんだろうな。
だけどあたしは想ってる。
少しでも多く、幸せに生きてほしい。
好きな人たち。
そこから幸せな生活の息吹を、少しでも私に垣間見させてくれ。
聞かせておくれ。
そんな話を。
遠く離れた友達も、一方的な想いの相手も、昔離れた級友も、みんなみんな、あたしは願ってる。