真っ白

ふと寄り道すれば、あたしの知らない世界が一杯。
まだまだたくさんいっぱい。
それを1つずつ、足を止めて手に取って、感じていきたいよ。
すべての五感をフル活動させて、できる限りを自分で受け止めて感じたいよ。

そうやって何事にも研ぎ澄まして生きたいよ。
鈍くなってはいけないんだ。
イヤだなって思うことも、感じていけばいい。
それを感じなくなったらお終いだわ。
それがあたしの感性だから。
大事に保って生きたい。
いや、今のままではダメだ。
これ以上、今以上を目指して。
研ぎ澄ます感覚を持って生きていきたい。

良いことも悪いことも、自分で感じるべきなんだ。

そしてそれを自分の生きていくプラスの力にするべきなんだ。

人の意見も大事だけど、自分の意志も大事。無くしてはいけない。
人の意見を聞く耳を持ちつつ、自分の意志を無くさない心。
今、あたしは鈍っている。
いろんな感性、鈍ってるのよ。
自分で追いやってしまったの。
環境ごと自分をそこに追いやったんだよ。

それを壊して行こう。
壊さずべくして何が自分を変えるだ。

蹴飛ばしてしまえと。
そして打ち破って壊してしまえば、実はなんでもないことなんだよ。
あたしは何をするにも考え過ぎだ。
やってしまえばなんでもないこと。
適応能力とか、順応能力とか、慣れとかはきっと備わってるし、こわいことないわ。

何をおそれて前に進まないのか、よくわからなくなってきた。
だって見えないんだからよく考えたら、何もこわくないじゃない。
あたし、何にとらわれていたんだろうって。
プライド？信用？世間体？小さい頃の自分？

あぁ、なんか見えないのに勝手に決め付けていた。
何でもできるじゃない。
何も見えないなら。
何してたんだろう。
ばっかじゃないか。
そうだそうだ。

何も決まっていないんだ。
一回の人生、レールなんて無かったんだ。
見えるものなんて、誰かが死んだ時泣いてる姿だけだ。
その時あたしがどんな容姿かだって、環境かだって、ましてやああたしがどう死ぬかだって見えるわけも無い。
何も決まってなかった。
あたしだけの、あたしにしかない、あたしにしか描けない世界だ。
それを自分自身で先に手を止めてどうするよ。
あほじゃないのか。
いいかげん。

見なくていいよ。
もう見なくていい。

真っ白なことに気付いたんだ。

白い世界しか見えなかったんだ。
それを、その頭に浮かんだイメージを忘れずに保っていこう。
よし。
忘れるな。