祝福

結婚式行ってきた。
遅い時間から始まるからと調子こいていたら、遅刻した。
もう教会に入っててさぁ、わかってたんだけどね。
けど写真もちゃんと撮れたから良かったわ。

よかったわ。
泣いちゃった。
ほろりとね。
だってすごいよかったの。

彼女は保育園で働いてるんだけど、そこからのビデオレターとかなんか子供が可愛くてねぇ。
すげぇ良かった。
最後の手紙もね、良かった。
とても。

いけて良かった。
幸せになってね。

しかし羨ましい。

高校で別れてから、その間にステキな人と出会って、今日と言う日を迎える事ができて、着実にちゃんと大人でステキだ。
あたしは、10年位前から時が止まったように過ごしているのに。

二次会では久し振りに飲みまくったわ。
わぁい！
そんでなんとビンゴ＆じゃんけんでディスニーのペアチケット貰えちった！
わぁい！！！

どうしよう。
誰と行こうかしら。

東武動物公園もチケットあるから行かなきゃなのに、誰と行こうかしら？
誰と行ったら楽しいかしら？

あ、引き出物のケーキがんまい！
あたしの好きな感じのものでした。
うれしい☆

幸せな人の笑顔は、元気を与えられるね。
ブーケは取れなかったけど、あたしも早く主役となる日が来るといいなぁ。
その前にやる事は、沢山あるけどね。

酔って少し高揚してる気持ちを武器に、また性懲りもなく電話をしてみたけど、やっぱりでなかったわ。
しかも、留守電に途中で変わるのね。
どういうことなの？
「auです」って言わない留守電だから、自分で設定してるヤツ？

もういやだわ。

あたし、あきらめが悪い。

いつまで経っても忘れられない。

きっと一生、この10年と同じような日々が続くのかしら。

なんの為にこうやって生きてきたんだろう。
わかんなくなっちゃった。

なんの為に、人を忘れないんだろう。
こんな気持ち捨てたいのに、悔しいのに、覚えた道がなんとなくで次通った時は迷いながら行くように、あたしはなんとなくで思ってる。
道を通ってる。
なんとなくで毎日を。

あぁ〜〜〜〜祝福されたい。

あたしもあきるほど「おめでとう」を言われてみたい。

白い服を着て、たくさんの「ありがとう」を言いたい。

あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜遠い夢なんです。

もうないんです。
つても、あても、ないんですぅっ！

わなを仕掛けてでも手に入れたかったもの。
もうそのわなをかける場所もないんです。
きっとねぇ。

ねぇどうして？
どうして電話、繋がらないの？
もう、繋がりたくもないの？
あぁ、あたしはまた落ちていく。
深い溝から穴に繋がって、そこにズルズル落ちていく。

目を閉じると、結婚した彼女の笑顔が思い浮かぶ。
いい笑顔だなぁ。
彼女は素直でとてもいい子。
本当に良かったね。
おめでとうございました。

ステキな笑顔が見れて本当に良かった。
いい人に出会えて、良かったね。



あたしもいつか、見つかるのかなぁ。
迎えに行けるのかなぁ。
迎えに来てくれるのかなぁ。

また、晴れた空が曇って行くように、何も見えなくなる。
あたしの希望の光が。

それでもいいのっ！
一人強く生きていくの！

なんてもう思えない。

歳を重ねるにつれ、どんどん何かを落としていっているような気がする。
どんどん強い心が剥がれ落ちて、弱さが出てきているような気がする。

だから誰かにいてもらいたいの？

こんな気持ち、昔はなかったのになぁ。

大人になるってやっぱりイヤだ。
小学生のあたしの心、蘇えらないかな。

いろんな見つけたもの、なくなってもいいから、小学生の心をよみがえらせてほしい。

どうしてこうあたしは現実を受け止めて、真っ直ぐ素直に生きてくれないのだろう。

空想ばかりだ。
空想ばかりで過ごす。

良くないこととはわかってるけど、もう止まらない。
それで幸せに、少し楽になるのならいいのかな。

けど、実体が欲しかった。
実感が欲しかった。

プライドが高いあたしには、そういうものを手にするのにどれくらい恥ずかしい思いを繰り返せばいいんだろう。

またくだらないことを書いてるな。

あたしには想う人はいない。
あたしには想う人はいないの。

と呪文のように唱えて過ごせば、少しは変わるかな？